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最新動向:パリ2024パラリンピックで公式導入
加圧トレーニング(KAATSUトレーニング)は、近年その科学的効果が認められ、トップアスリートからリハビリ患者、障害者アスリートまで、幅広い層に支持されるトレーニング法です。特にパリ2024パラリンピックでは、加圧機器の導入が進み、世界的にも注目を集めました。
パリ2024パラリンピックで注目!
KAATSU機器の展示と公式紹介
パリ2024パラリンピック期間中、KAATSU JAPAN株式会社は国際オリンピック委員会(IOC)および世界オリンピアン協会(WOA)から正式に招待を受け、加圧トレーニング機器を展示しました。これにより、障がい者アスリートへの応用が国際舞台で注目され、リハビリテーション支援や競技力向上の手段としての価値が再確認されました。
視覚障がい者対応「KAATSU M1」モデル
加圧トレーニングの創始者・佐藤義昭氏は、視覚障がい者をはじめとする多様なニーズに応えるべく、音声および触覚フィードバック機能を備えた「KAATSU M1」モデルを開発。パラアスリート支援のために100台を無償提供されました。
このM1モデルは以下のような特長があります。
- ・視覚障がい者への対応:音声と触覚フィードバック機能により、安全な操作が可能。
- ・高い柔軟性と軽量設計:従来のエアバンドよりも柔らかく、腕や脚の可動域が制限されにくいため、手足の障害や怪我などを持つ障害者アスリートにとっても使用しやすい構造となっています。
長年にわたる障害者アスリートへの支援実績
加圧トレーニングはパラリンピック以前から、切断、脳性麻痺、小柄な身体特性、CMTなど多様な障害をもつアスリートの支援に使われてきました。高い安全性と柔軟性を持つトレーニング手法として、身体機能の維持・改善、競技パフォーマンスの強化、そして再起に向けたリハビリにも活用され続けています。
実際のアスリート活用事例
・陸上競技選手(大学研究)
大学の陸上選手が8日間の加圧トレーニングを実施した結果、30mスプリントの初速(0~10m)に明確な向上が見られました。ジャンプ力には顕著な変化はなかったものの、スプリント能力の短期向上においては高い効果が示されています。
・サッカー選手のリハビリ応用
前十字靭帯損傷からの回復期に、サッカー選手が加圧トレーニングを導入。軽負荷での筋トレにより、関節への負担を最小限にしながら、筋力維持と現場復帰の早期化を実現した事例があります。
・競輪選手のコンディショニング強化
現役の競輪選手が加圧サイクルトレーニングを導入し、乳酸耐性や持久力向上、終盤のパフォーマンス維持を目的に活用しています。
・その他競技者の導入例
加圧トレーニングは、野球・バスケットボール・柔道など他の競技でも多くのアスリートに取り入れられています。特にオフシーズンのコンディショニング、筋持久力強化、怪我予防に役立つ手法として、トレーニング現場で定着しつつあります。
進化する加圧トレーニング
パリ2024パラリンピックでの公式展示や「KAATSU M1」の提供は、加圧トレーニングがアクセシブルで多様な身体状況に対応できるテクノロジーであることを世界に示すものとなりました。
加圧トレーニングは、これからも競技力向上、障害からの回復、そして高齢者やリハビリ患者のQOL向上に寄与する手法として、国際的な標準へと発展していくと期待されています。
加圧医科学センターには認定トレーナーの中でもさらにハイレベルな基準に合格した「加圧スペシャルインストラクター」が在籍しています。認定インストラクター養成講習や各種加圧機器の販売も行っておりますので、ご興味のある方はぜひ当センターまでご連絡ください。